海外転職、就職という人生

海外に行ってもそこは楽園ではないとか、豊饒な土地でも餓死する人はいるとか海外で雇われる日本人なんて所詮使い捨てという人がいます。たぶん、それは完全な間違いでもないでしょうし、実際にそういう目に会われた人もいるでしょう。ですので、そういう話を聞いたら、その人にそれは、誰から聞いたのか豊饒な土地で餓死した人とか使い捨てられた人の話を聞いてみたいから、ぜひ紹介して欲しいとと飲んでみると、詳しい話を聞けるかもしれません。ちょっと考えてみれば分かることだと思いますが、生まれ育った国から出て、文化も生活習慣も異なる国に住み、働くことは非常に大変です。辛いこと、うまく行かないことは山積みです。それに耐えられなくて早期に帰ってくるという選択肢をとる人もたくさんいると思います。もし、そんな人に会えたら、何が大変で、何が原因で帰国を決意したのか、聞いてみましょう。そして、自分でよく考えましょう。情報を集め、自分で挑戦しようと判断した人だけが行けばいいのです。日本で生まれ育ち、仕事をしてると、日本に一生住み続けることが唯一の幸せだと思ってしまうことがあります。でも、それとは違う選択肢をとって、充実した人生を送っている人もいるのです。日本企業に正社員として就職しても、過剰労働で心や身体を壊し、使い捨てられるリスクはあります。日本企業で必死に働いて出世して、それなりの給料をもらうようになっても、年齢が40代に突入し、日本での転職が厳しくなったタイミングで会社が倒産するリスクもあります。日本で働いても、海外で働いても、どこにいてもリスクは伴います。そして、そのリスクを回避するための一番の方法が、選択肢をたくさん持つことです。確かなことは、海外には日本国内では身につけられないスキルを手に入れるチャンスがあることです。そして、そのスキルは自身の選択肢を増やすための武器になり得ます。


現地採用のメリット

現地採用には自由があります。会社が決めた国に、会社が決めた期間赴任し、会社に定められた仕事をし、会社が日本に戻れと言ったら戻らなくてはならないのが駐在員です。これに対し、現地採用は、当然どの国に行くか、どれだけの期間海外に移住するかは自分で判断できます。そして、もう一つのメリットは、現地採用はその会社の要となって、責任ある仕事を任せられるということです。海外の日系企業からよく挙げられる問題点は、責任者である駐在員が3~5年で日本に帰ってしまい、その度に会社の方針が大きく変わってしまうことです。満足な引き継ぎもないまま、海外経験もあまりなくやってきた新しい駐在員は右も左も分からないので、結果として会社の方針も右往左往します。居心地が悪くなった主要なローカルスタッフはさっさと転職してしまい、業務が回らなくなることもしばしばです。現地採用スタッフは、それなりの給料ももらっており、現地では駐在員レベルとはいかないまでも、リッチな生活をし、結婚し、子供も作っていたりします。大切なのは、リスクをあらかじめ予測しておいて、顕在化した時に方法転換することができるように準備しておくことです。日々、成果が出るように努力することです。