バンコクで働く

バンコクは東南アジアを代表する大都市で、市内を高架鉄道や地下鉄が走り、近代的なビルが建ち並びます。企業の本社機能はバンコクにあり、バンコクとその他の都市の発展度の差は非常に大きく、観光業以外の求人の大多数もバンコクに集中しています。また、バンコクから車で30分から3時間行った辺りに複数の工業団地があり、日系製造業の工場が数多く建ち並んでいます。数年に一度クーデターが起こっている事からも分かるように、政情はあまり安定していませんが、国王に対する国民の忠誠心は高く、決定的な混乱には陥っていません。しかし、2014年に起こっているデモはどこにその着地点があるのか不明です。とはいうものの、1990年代後半のアジア経済危機後は通貨のタイバーツは比較的安定しており、リーマンショック時をのぞき、年4~8%の高い経済成長率を維持しています。ただし、2011年の大洪水の際に成長率は落ちました。このような経済成長という背景ゆえに、失業率は非常に低く、2005年度以降は常に1%台になっています。同時に1人当たりのGDPはここ10年で2.5倍になっており、年々国民が豊かになっているということが、統計情報からもはっきりわかります。
バンコクの街を歩くと、ローカルのタイ人だけでなく、アジア、欧米、中東など、様々な国の人々が生活していることが分かります。そして、特筆すべきは、日本人の人口が非常に多いことです。日系企業の進出も非常に多く、公式には3300社ですが、現地との合弁企業なども含めると実質5000社以上が進出していると言われており、日本人の就業機会は多く提供されていることが分かります。


バンコクの求人

求人が多い業種:製造業(7割)、商社、IT業、物流業、金融業、サービス業(不動産、旅行、飲食)
求人が多い職種:営業、生産管理、SE、金融、コールセンター
必要とされる英語力:日常会話レベルでOKの場合が多い(TOEICで600点レベル)。タイ語ができれば英語不問の場合もあります。できれば、日本で1年以上社会人経験があることが望ましい。
企業別求人割合:日系:外資:現地企業 = 95:3:2
中堅(25歳~40歳)はあらゆる職種で募集が一番多いです。年齢層として、日本で3~10年以上のキャリアを積んだ経験者が一番求められています。バンコクは日本人が非常に多い事から、日本人コミュニティ内で仕事を見つけやすく、流動性は高いです。それゆえ、職を渡り歩きながらキャリアアップをしていく人もいます。

バンコクの物価は大体日本の2分の1から3分の1になっています。他のアジア諸国と比べて特筆すべきは日本のものや日本と同等レベルのものが比較的安く手に入ることです。